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通貨のお勉強-byまなちゃん(2011.10.04)3

通貨のお勉強-byまなちゃん(2011.10.04) その3

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【2.有事にはローリスク通貨】

一方、ローリスク(リスク回避)通貨ですが、こちらは主に、定番の工業先進国(日本、米国、欧州各国)の通貨が該当します。



多くは成熟した低成長国で、金利も低いので、世界経済が好調な時には、あまり注目されませんが、



昨今のような世界経済の変調・落ち込みの時期に、資金の逃避先として、選ばれることが多い通貨です。



以前は、「有事のドル買い」と言われたほど、米ドルが安定感を誇っていた時期がありますが、



昨今は米国経済がおかしくなり、消去法的に「円買い」、「スイスフラン買い」が目立ってきました。



この、リスク回避通貨ですが、多くの問題をはらんでいます。

現実問題、リスク回避通貨になりたがる国は、地球上に、ほとんど存在しません。


それもそのはず、世界中が不況で苦しんでいる時に、


自国通貨が高くなって、輸出競争力が弱くなっては、たまらない。

不況の時に円高になると、日本国内の雇用が厳しくなるのは事実で、


円高介入して、わざわざ通貨を弱くするのも、その理由からです。



ですので、ババ抜きじゃないけど、「リスク回避通貨」になるのを避ける動きが、


先進国のなかで、起こっています。



昨今の経済状況で、資金退避先として米ドルを、買える人は少ない。


危機の続くユーロを買える人は、さらに限られる。



そこで欧州では、スイスフランや、意外にもチェココルナなどが、退避通貨として機能してきましたが、


その結果、今年5?7月のスイスは、円高を超えるフラン高に見舞われ、大変な状況になりました。



スイスは、周りを全てユーロ圏諸国に囲まれ、自国製品の輸出先もほとんどがユーロ圏。

しかし肝心のユーロは下がり、スイスフランだけ上がれば、輸出などできません。



しかもスイスは、多国籍企業の本社所在地として選ばれるような国、


フラン高のせいで、スイスでのオペレーションに割高感が出てくれば、企業誘致もままなりません。



切羽詰まったスイスは、荒療治に出ました。



メタメタな状態なユーロと、自国通貨を実質上、連動(ペッグ)させるという、措置に踏み切ったのです。



そのおかげで、スイスフラン高は強制的に修正されましたが、


この選択が、スイスにとって吉と出るのか凶と出るのかは、歴史の審判を待たねばなりません。



いずれにせよ、スイスがこんな状態に陥ったことにより、


いま世界で、リスク退避通貨として機能するのは、日本円くらいしかなくなりました。

厳密にいえば、「本命=日本、対抗=米国」でしょうか(欧州通貨買えないから・・・)。


世界経済がこの調子で推移する限り、円高は当面、続くでしょう。



日本の震災ダメージと、経済・財政状況の厳しさは、皆が知っていますが、


日本の場合、危機が何らかのかたちで顕在化するのが、早くても数年後であり、


それに比べて、「いま、お尻に火がついている」欧州経済の問題がクローズアップされ、


その結果、消去法的に円が買われるのは、仕方ないことでしょうね。



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