05.北京編 業者選定編

上海での購入機会を逸し、意気消沈し、GUAM島の物件を購入した征矢野家。
しかし2010年1月、北京市から地味に1つの通達が出されました。

「北京 外国人の住宅購入規制が一時解除」

▽外国人の住宅購入制限を取り消しへ
今回の意見で、今年1月1日から12月31日の期間、外国人が北京で住宅を購入する際の居住年限と住宅購入規制が一時解除となった。」

( ̄― ̄)ニヤリ

怒涛の問い合わせを開始

この記事の法解釈、確度の確認の為、怒涛の問い合わせ作戦を敢行した。

上海の物件を探していた2003年から比べると、既に2010は自分から能動的に動けば、多くの情報がインターネット上から探し出せる地合いがありました。

但し、現在(2018年)の様に、業者さんから情報のシャワーを浴びせて貰える状況になく、あくまでも能動的に探し、且つ、噂や風評も無き為、自身でその業者さんや情報の真贋を確認して信任していく必要がありました。
*今でもそれは原則的に変わってないですけどね(^_^

私がインターネットに触れ始めたのが恐らく1996年くらいでしょうか。
インターネット以前に、NIFTYサーブと言う「パソコン通信サービス(笑)」というゲートウェイを通して、インターネットに繋がったのが最初の接点だった気がします。

その頃のネット情報量から見ると、2003年は天国のような情報量でした。
「インターネットで検索して問い合わせれば何でもできる!」とさえ思いました。
商社とかもう要らないんじゃないかと錯覚するくらいの情報量に感じました。
(実際その後、商社不要論なる錯覚論が世の中に蔓延り始めました)
でも、今思うと2003年は全くもって全然です(^_^;)
2010年は相当マシになってました。
でも、今思うと2010もまだまだ全然ですが(^_^;)
おっと、話がまた横道に。。。<(_ _)>

当時、検索サイトと言えば一般的にはyohooでしたが、私はyahooの検索結果が好きではなく、当時珍しかった「全テキスト検索」のinfoseek(今でいうとgoogleに近いです)で、自分が望む検索結果のワードを散らしては検索、気になった結果を閲覧、そして問い合わせと進めました。
1つの話の真贋を確かめるためには、3者以上に問い合わせ、各者の答えを照らし合わせて判断していく手法を取りました。

アンサーを貰えば、更に質問が出る。そしてまたアンサーを得る。
そうこうしているうちに、5社ほど問い合わせたうちの2社に訪問アポイント対象を絞り出す事が出来ました。

海外に居る独立系邦人は、一定割合で違和感がある人が混じっている

話が前後して申し訳ないですが、業者さん選定のお話なので、2005年頃の私が思ったお話を。

2005年頃、ネット問い合わせを通して、とある日本邦人の方と知り合いました。
詳細は伏せますが、なかなかの信じがたい経歴と、?な人生選択理由の山の方でした(^_^;)
今に至るに、そういう邦人の方、一定数以上混ざってます。日本人の独立系邦人の方。

日本でもうまく行った、上海に来てもこんな大きなビジネスをしている、私は政府のこんな偉い人と繋がっている。。。

そういう話、違和感バリバリで、違和感部分を質問するとすぐに捲れてくんですよね(^_^;)
「なんで日本でそんなに成功していて、それを捨てて出ていく気になったのですか?」
→うまくいかなかったことが発覚。そもそもホントにそれやってたのかも疑問(-_-;)
「その仕事、誰の発注ですか?履行の為の社員は何人いるんですか?」
→社員ゼロ?カミさんだけ??(^_^;)ブローカーで仕事流してるだけじゃん(^_^;)
え?商流に挟まってない??口利き料の口銭得てるだけじゃん(-_-;)
政治家や高官との自慢のツーショット写真も、誰でもツーショットが撮れるパーティー席ばかりだしなぁ

こうなると、この人の話を聞くのが途端に面倒くさくなります(^_^;)
どういう事かと言うと、その人が言った言葉をそのまま鵜呑みにすることは出来ず、片っ端から裏取りしなければいけなくなるのです。

そして、裏取りするとまた所々ほころびが出て、会話に凄く手間暇がかかることになってしまい、どこかで見切らないとならなくなります。

初期までは、真贋不明な聞きかじりの話でも、きらりと光る情報を断片で持ってる事も多いので、情報シャワーを浴びる為にしばしのお付き合いはします。
ですがなんとなく把握をしてきた時点で、裏どりする事、そして今後お付き合いが続くこと自体が面倒になり、距離を置かせてもらう感じになります。

私は、目敏さが無く少々おっとりした方でも、正直な人、大きな話をしない人、知らない事を知ってる振りしない業者さんが好きです。
だって、知らない話が合ったら二人で一緒に調べれば良いんだから(^_^;)
何なら失敗も二人で踏んで良い。
逆に適当な事言われて、覚悟なく失敗に至る事こそ勘弁願いたいので(-_-;)

パートナー候補の2社さん

2社さんのプロフィール
1) 日本語が話せる中国人経営者の経営する現地動産会社
2) 日本人邦人と日本の上場不動産企業の現地合弁会社

結論から申し上げますと、2)の日系企業さんにお世話になりました。
その選択自体は正解であり、ハッピーな結果をもたらしたのですが、もう一社の中国人経営の不動産会社も良かったです。いえば、日系企業の方が特に人的面において尚素晴らしかったという事になります。

話は少しずれますが、投資家の方々の中には、「私は邦人業者と付き合いません。全て現地業者さんとやってます」と言う方がいます。
これ、私から見たら相当な上級者でマスターです(^_^;)
だって、私だって出来るのであればそうしたいですもん。

でも、私は、
・言語能力はゼロ
・感覚の違いを埋め合わせるための気力と時間的リソースは持ち合わせが足りない(^_^;)
等の理由で、なかなか出来ません(-_-;)

能力高く、「現地業者と取引」が出来る方は、是非、そちらのチャレンジをお願いします!

但し、良き業者さんも永遠に非ず、諸行無常の例え通り

但し、後日に運用局面のトピックスで触れますが、この日系企業は後々非常に残念な方向に迷走し始めます。
無責任に中国から撤退、その後ずいぶんと会社を大きくなさったみたいで、現在も海外不動産を派手に売りまくったりしています。
しかし、ヤバい物件やヤバイ売り方に走っている模様(-_-;)
私とお付き合いが切れてからなので良く解りませんが、紆余曲折あったみたいで、えらく豹変してしまった残念な会社になってしまっております。

最近は、こんな資料を配布して、開業医さんやら企業オーナー向けに派手にアメリカの築古不動産を売ってらっしゃいます(-_-;)

年収2000万の人の実効税率って25%くらいで、納税額は500万くらいしかないぞ(;^_^A
とっから1000万っていう比較ベース数字出してきた(;^_^A

もっと言うと、仮に買った値段で売れたとすると償却早取りした分は、最後の売却出口で22.1%(短期ですと41.1%)の譲渡税にて結構なご破算になっちゃうってば(;^_^A
年収1,800万以下の人は累進課税受けても変わらんくらい、こんなの物件のFIX(売却)まで見据えたら節税効果ないぞ(-_-;)
年収3,000万の人だって、さんざん捏ね繰り回してリスク踏んで、それでも購入売却経費/税務委託費が出るか疑問(-_-;)
販売した業者さんだけは普遍的に儲かる仕組みになってますけどね(;^_^A

こんなのは、本当に年収2000万以上ある人や会社経営者ならすぐに見抜けるじゃん(;^_^Aと思うのですが。。。。
開業医さんが結構引っかかってますね(-_-;)

だがしかし、私個人としては、良い物件、良い管理、良い人材との接点を作って頂けたありがたい会社さんです。(-_-;)
心の中で、この会社さんに対しては「まともな世界に戻ってこい!(屮゜Д゜)屮カモーン」と切望しておりますが。。。。

こういう話に関しては、何れ独立トピックスで書きますかね。。。。
結構衝撃的な話もありますので。。。。

 

06.北京編 物件選定 へ続く

記者のプロフィール

征矢野清志
征矢野清志
1969年6月生まれ、長野県出身
千葉県船橋市在住

学生時代にビル清掃会社を起業。
その後IT系業務に進出し、現在に至る。
コツコツ型の中小企業経営者。

影響を受けた書籍は、トーマスフリードマンの「フラット化する世界」
影響を受けているコラムニストは、金森重樹氏

小さな種銭から、コツコツと保有不動産を増やし、現在国内外に50戸ほどを保有。
但し、大の飛行機嫌いにて日本からあまり離れた場所の不動産には手を出さ(せ)ない。主戦場はアジア/太平洋地区。

不動産投資に於ける座右の銘は「不動産は実業である」

海外不動産投資 アマチュア投資家の会 主催者
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