08. 北京編 運用報告とエージェントの重要性

さて、北京の運用実態をお話します。
私の場合、部屋の借主は全て中国人でした。
当初は月額4万円で住み着いているオヤジに出て行って貰う事に注力。
その後、月額8万円程度で中国人借り手がすぐに付きました。

兎に角中国の家賃は上がります(^_^;)
確実に更新ごとに家賃相場は上昇し、最後は月額15万近くで貸し出せてました。
テナントも比較的速やかに見つかります。
一番長く空いたのは、3か月くらい空いたことがあったでしょうか。
任せっきりで忘れていても、ちゃんと張さんがテナントさんを付けてくれて連絡をくれました。

退去時と手直しの費用も記憶に残らない程度の安価なコストだったと思います。
一番大きな出費でも、テレビやらエアコンやらが壊れて云々で5-6万円支出しただけの記憶です。

あ、そういえば変わった経費負担がありました(^_^;)
微々たる金額なので詳細には覚えてませんが、暖房代(^_^;)

北京は、市内の各所にある石炭を燃やしてお湯を作る施設から、各戸に温水がデリバリーされ、暖を取っているみたいです。
その温水の共益金みたいなものが、大家から徴収されてました。

 

大事件勃発!? 業者さんの突然の中国撤退

購入後、2年くらいしたころでしょうか?
何かその業者さんや、社員の方がソワソワしてらっしゃるなと思ったのですが。。。
「申し訳ない、弊社は中国から撤退します。つきましては物件管理も出来ませんので、契約の解除をお願いします」

はぁ?(*´Д`)って

いやいやいや、マジで?(^_^;)
そのメール1本で?(;^_^A
いやいやいや、後任会社の紹介とかなんかないの?(^_^;)

「弊社、これからはマレーシアの時代だと見定めて、KLに会社を移し、マレーシア不動産を取り扱います!!!(`・ω・´)シャキーン」

え?(^_^;)
今更(2012年くらい)マレーシアなの??センス無くない?(^_^;)
*当時、既にマレーシアは実績ある会社が全てをなげうって打って出るには、今更感あった(-_-;)
まぁ当然うまくいかなくて、数年で撤退して日本に舞い戻るんだけど、この会社orz
マレーシアでは大量に日本人投資難民を出したんだろうな、多分 (^_^;)

私 「物件管理してくれてる張さんとか王さん、どうするの?マレーシア行くの?」
業 「彼女らは行きませんので、解雇になります」
私 「え?じゃぁ俺がお金出してでも彼女らに会社やらせて日本人の救済する!」
業 「どうぞご自由に(^_^;)」

私 「張さん、今後も張さんが会社作って管理引き継げない?」
張 「はい、私たちはそうするつもりです」
私 「張さん、☆~ъ(゜Д゜)グッジョブッ!!」

いやぁ、ここだけの撤退局面だけで言うと、その日系不動産会社、残念でしたわ(-_-;)
一部上場の建設系会社が親会社と聞いてたので、まさかと思いましたが。
*その建設系親会社は、今も元気に日本国内で地主開拓し、新築AP建てて元気にやってます

もう一方の母体会社は、今や社名も変更し、日本国内で「海外不動産販売」では5本の指に入るくらいに大きくなってます。

 

張さんと言う日本人の心を持つ中国人

その後、物件の管理をしてくれたのは、現在は北京と大阪を行き来する、張船妹(日本性:宮下)さんです。

北京でスポーツ関係のお仕事をしていた日本人の旦那さんの奥様で、今現在は大阪に住みながら北京在住のスタッフと切り盛りをしてらっしゃいます。
よりそいホーム 張船妹 senmaijp@yahoo.co.jp

張さんの帳簿(収支表)は非常に丁寧で、毎年の確定申告は張さんから頂いたエクセルファイルを印刷して出すだけで完璧でした。

領収書等の保管や報告も完璧で、6年間の管理書類は御覧の通りの物量です(^_^;)

そして、備品買い出しや修繕工事も、安い業者さん探して一生懸命やってくれます。

不正やインチキしようと思えばたくさん出来る機会があったと思いますが、「私はお客さんの利益を守る事で対価を貰っている」と言う意識がブレないのでしょう、最後の最後まできちんとやってくれました。

物件売却時も、「思いのほか儲かったので、仲介料をもう少し払いたい」と何度も何度も申し出ましたが、「それは違いますから」と遠慮して、最後まで受け取ってくれませんでした。
イマドキ、日本人でもこんな人なかなか居ないと思いました。

最後の送金局面では、張さんに1億円近いお金を預託して送金してもらったのですが、1mmの不安もありませんでした。(^_^;)

故に、私は今後も中国で何かをする場合、不動産でなかろうと、北京以外であろうと、張さんとパートナーを組んで中国とは関わって行きたいです。
張さん意外と中国で何かしようなんて思いません(^_^;)
やはり、信用できるという事は、偉大だなと改めて思うのです。(‘◇’)ゞ

 

09. 北京編 売却! へ続く

記者のプロフィール

征矢野清志
征矢野清志
1969年6月生まれ、長野県出身
千葉県船橋市在住

学生時代にビル清掃会社を起業。
その後IT系業務に進出し、現在に至る。
コツコツ型の中小企業経営者。

影響を受けた書籍は、トーマスフリードマンの「フラット化する世界」
影響を受けているコラムニストは、金森重樹氏

小さな種銭から、コツコツと保有不動産を増やし、現在国内外に50戸ほどを保有。
但し、大の飛行機嫌いにて日本からあまり離れた場所の不動産には手を出さ(せ)ない。主戦場はアジア/太平洋地区。

不動産投資に於ける座右の銘は「不動産は実業である」

海外不動産投資 アマチュア投資家の会 主催者
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